働かない生活を想像できますか? 実体験からありのままをお伝えします。

働かない生活

 

なんとも甘美な言葉です。

こんな生活にあこがれている人は多いかもしれません。

 

私は小学生のころから会社に行きたくないと思っていたので、一日も早くそんな生活を実現したいと思っています。

 

ただし中には「そんなのけしからん!」とか「早期リタイアになんか興味ない」なんて人もいるでしょう。

それはその人の価値観なので否定するつもりはありません。

 

しかしながら、その人たちでも必ず働かない生活を送る時がやってきます。

それを想像できますか?

 

おそらく現在会社で働いていれば、全くそんなことは想像できないはずです。

私もそうでした。

 

ただ、私は一度だけこの働かない生活を送っていた時期があります。

今回はそのことについてお話します。

 

まず結論から申し上げましょう。

最高です!!!!!!!!!!!!!!!

 

ただし、そこに至った経緯は最悪でした。

ある時人事異動があり、長年勤めた職場から初めての職場へ異動することになりました。

 

これまでとは全く違う労働環境に悪戦苦闘しながらやっていたのですが、そこにいた上司がパワハラ野郎だったのです。(後で聞いたのですが、この人は過去にもいろいろ問題を起こしていたそうです。)

日々、人前で大きな声で叱責されたり、長時間説教されたりもしました。

 

仕事も特に教えてもらえず、本当に地獄の毎日でした。

周囲からも「大丈夫?」と声をかけてもらっていましたが、その上司には誰も意見が言えず解決には至りません。

 

それにより私の体調はどんどん悪くなっていきました。

一週間で体重は5㎏落ちました。

 

休憩をとることもできず、食事すらまともにとれません。

常に気持ちが悪く、食べても吐いてしまいます。

 

さらに夜も眠ることができず、毎朝立ち眩みもします。

もう限界がそこまで迫っていました。

 

「よし、休もう」

私はそう決心しました。

 

ただ、「体調が悪いので休みたい」と申し出れば何を言われるかわかりません。

なので病院にいき、診断書を書いてもらい、それを提出して休むという強硬突破策を決行しようと考えました。

 

ところがここで奇跡が起こりました。

いつも私を気遣ってくれたいた人たちから「もう上の人には伝わっているから大丈夫よ」と言われたのです。

 

最初は何のことかわかりませんでしたが、そこから本社の人たちが来て、面談や聞き取り調査が行われたのです。

 

私は包み隠さずすべてを話しました。

その結果「すぐに病院へ行きなさい」と言われ、翌日病院へ行き診断書を書いてもらい正式に休職することが決定しました。

 

聞き取り調査でも私への仕打ちが見ていられないという声が集約されたので、おそらく誰かが通報してくれたのだと思います。

これにより、強硬突破策を決行することもなくなりましたし、助けてもらったことは今でも感謝しています。

 

前置きが長くなりましたが、そんなこんなで働かない生活がスタートしました。

でも、体調は最悪です。

 

よって、まずは体調を回復させることが最優先です。

先生から言い渡された休養期間は約1ヶ月でした。

 

これには驚きました。

なので尋ねてみると「最初の一週間は休むための準備期間だと思ってください。そこからが本当の休養です。」

 

そのように言われたのです。

正直なところ、一週間程度では元の体調に戻すのは難しいと感じていたのでとてもうれしかったのを思い出します。

 

そして先生は注意点を説明してくれました。

と言っても以下の2点です。

 

①規則正しい生活を徹底する

②仕事のことは一切考えず、思う存分好きなことをする

 

これを確実に守るように言われました。

このルールの下、私の「働かない生活」の幕が上がったのですが、ここからはそのリアルなところをお話しします。

 

まず最初に体感するのは「有り余る時間」です。

めちゃくちゃ時間があります。

 

ここだけ聞くとすごくいいことのように思えます。

ただ、この有り余る時間は薬にも毒にもなります。

 

何か熱中して打ち込めるものや毎日楽しくコミュニケーションが取れる人がいればよいのですが、そうでなければ退屈極まりない空虚な日々が待っています。

 

これを鮮明に想像できますか?

 

おそらくほとんどの人はできないでしょう。

そして、なんだか不安になってくるかもしれません。

 

私のような社会不適合者の一面を持ち、会社なんか絶対に行きたくない人間にとってはバラ色の日々です。

それに一人でも特に孤独感も感じないようなところがあるので、苦労することはありませんでした。

 

ただ、大半の人にとっては難しいでしょう。

きっと、孤独感や虚無感に苛まれると思います。

 

なので、今から友人などを増やしておき、良好なコミュニケーションが取れるように準備しておきましょう。

 

次に感じたのは「同じような日々が繰り返される」ということ。

人によってはまっぴらごめんだと言うかもしれません。

 

でも、ほぼ確実にやってくる日常だと思ってください。

正直、先週と今週が入れ替わっても気づかないかもしれません。

 

というのも、私の休職期間中の一日はブログを書いて、囲碁の勉強をして、筋トレに行って終了でした。

 

本当にこれだけなんです。

たまには少し遠くの温泉に行ったり、人と会ったりもしていましたが、基本ベースはこれです。

 

人によっては「おもんな~」というでしょう。

でも私はあなたを笑かそうとしているわけではありません。

 

これこそ私が愛してやまない日常なのです。

ただ、こういった日々を楽しめるのも限られた人かもしれません。

 

ほとんどの人は同じような日々が繰り返されれば退屈に感じ、無気力になってしまうでしょう。

なので今のうちから「毎日やっていても飽きない」ことを見つけておく必要があります。

 

何でも構いません。

読書でも運動でも絵を描くことでもハンドメイドの小物を作ることでも作詞作曲することでも何でもいいのです。

 

心から自分が楽しめることをなるべく早く始めてみましょう。

さらにそこから仲間ができればもう言うことありません。

 

好きなことに没頭し、仲間を作る。

そうすればきっと働かない生活を謳歌できるでしょう。

 

以上が働かない生活経験者から皆様に伝えたいメッセージでした。